父を見送る息子たち

出張のため宮崎空港へお父さんを見送りに来た車内の背中。ロビーへ向けて歩いていくお父さんを見つめている。お父さんも何度も振り返りながら歩みを進めていく。
早く帰ってきてほしい。
早く帰ってきたい。
愛らしさが背中からも溢れている。
そんな愛にあふれた瞬間をリアルに表現したくて筆を走らせました。
 二人の名前はトロ君とハク君。毛色、毛並みの特徴もそれぞれ違うので全く違うアプローチで色を線を重ねていきました。画数はおそらく本当の毛量というか毛の本数よりも多いでしょう。そのままの二人を表現するために必要な作業でした。絵をお渡ししたとき、プリントアウトされた写真と勘違いされました。「部屋の目立つ場所に飾る。」「家宝や」と喜んでいただき、感無量の作品になりました。

雨の日の中休み

もとになっているのは鉛筆で描いたスケッチ。
きっかけは雨のせいで大好きな外遊びができない子どもたちのリクエスト。
「先生、何か絵を描いて!」といわれてそのへんにあった付箋に描いたのが始まり。
おさかなカードをもらった子どもたちは
塗り絵にしたり、筆箱に貼ったり、そのまま家に持ち帰ったり。いろんなかたちで楽しんでくれています。
今では沢山の人にリクエストをいただいて、描いた魚種はゆうに100を超えました。

海外へ旅立つSAKANA

 津本式-究極の血抜き‐の技術や知識を認められた公認技師だけが使える出荷ラベルをデザインしてほしいというオファーでした。津本式で仕立てた魚であることを示すラベルです。既に海外でも認知されつつある津本式のロゴとともに、新たに津本式魚を扱うことを促すきっかけになることを狙い、主に海外への出荷を意識して漢字を前面に出すデザインをご希望であとはお任せという前提条件でした。
【デザインに込めた想い】

日本らしくまた津本式らしさを象徴する文字として究極の血抜きの頭の字である『究』を選定。『究』の字は有段者自ら毛筆。取り込んでデザインに反映。字体は、日本らしさとCOOLな墨のテカりを残している。選んだ文字は「究」。言わずもがなのultimate。海外取引先とやり取りするときにも血抜きの内容をダイレクトに説明、PRしやすく伝わりやすい漢字と考えた。国内関係者にもあまり時間がかからずに一目瞭然のラベルになる。遠くからでも津本式魚だと判別できるように分かりやすいシンプル配色。MADE IN JAPANを想起させるようなやんわり国旗を連想する四角と丸の形状配置と色調バランス。あくまで国旗は連想させる、であり、実際は赤血球が連なっている血管内を走っている様子をイメージしたデザインとなっている。血をコントロールしてエイジングフィッシュ、美味しい魚は成り立つのだというPRに繋がる。またこの赤色の明るい彩度明度は釣りたてのエネルギーに溢れた状態の魚の血としての色相に調整した。奇をてらうような複雑な模様は避け、字体も英字フォント明確で力強いローマン系を使用。『tsumotoshiki』で魚を形成したデザインでラベルの意味を視覚的に伝える この魚から血(赤血球)が抜けていってるイメージの配置。白ではなく、グレー基調にすることで出荷箱や魚に貼っても汚れが目立たないように配慮している。QRコードを読み取ると、処理した人のプロフィール、各種SNS、海外の人にも津本式を理解してもらえるような説明やおすすめの受け取り後の処理が伝わるURLへアクセスできるようになっている。

HIMAWARIに込めた企業イメージ

 結婚相談所のロゴデザインをしてほしいとのオファーをいただきました。大好きな向日葵(ひまわり)を使ったものにして欲しいとのご希望あり。デザインを考案するにあたって、向日葵を好きな理由や起業する目的やきっかけ、どんな結婚相談所にしてきたいのか、などの熱いを詳しくお聞きしました。
花を咲かせることを結婚相談所がサポートしたいという想いをどうやってロゴに込めていくのか、が1番大切な部分でした。アイコンとしても使用することから丸いデザインにすることも必要という前提条件も踏まえて。
【デザインに込めた想い】
ひまわりっていろんな形の葉があることとさまざまな想いのあるひとがいることをイメージの原点に考えてみました。その中心にきれいに咲いた花がある。その花は結婚相談所が結び付けて咲かせる。そんな出会いをもたらし、その出会いがよいご縁になるサポートがしたいイメージと重なりました。

いいことが起こるのは珍しくない

これは魚の骨です。真鯛の背骨がモチーフになっていますが、ただの魚の骨ではありません。お腹側の方の骨に丸いこぶが2つあります。こぶはフィクションではなく、実際にこのようなこぶを持つタイがいます。この骨は鳴門骨と呼ばれていて、一説には潮流が速い環境に住んでいると泳ぐのが大変なので疲労骨折することがあり、それが治る過程でできるものと言われています。なので徳島県の鳴門海峡だけでなく、他の海域に住む真鯛にも鳴門骨がみられます。
鳴門骨があるタイに出会うとご利益があると聞いたことがあります。
ここをくぐるお客様にいいことが起きて欲しいという願いを込めて
料理屋の暖簾(のれん)を考えました。

WEBデザインを人間がやる意味

宣伝したいことがあったら、訴求力向上のために色々な工夫があります。その一つがこのようなモックアップ。モックアップとは完成イメージを上手に伝え、宣伝のために作った画像やデザインの価値を高めることです。
もちろん、DOWNLOADボタンなどバナー画像はつくることができますが、次のようなことを確認して、お客様の目的が達成するような提案をします。

【誰に対して】初めての顧客に向けてなのか 既存のお客様か
【何の案内か】物販?サービス?プレゼント?場合によっては安っぽい印象も効果的
【目的は何か】販売をしたい?予約をとりたい?認知してほしい?資料請求してほしい?
【どこに掲載するのか】ホームページ?Facebook?Instagram?
【ユーザーへの案内方法】メールで?LINEで?ウェブ広告で?

だからバナー画像をそのまま見せるようなことはしません。
公式ラインに当てはめて提案したり、スマホを見ている人も入れた完成図を提案したりします。

AIがバナーをつくることもできる時代に僕がWEBデザインを受ける理由は、人の心に刺さるものをつくることにおいて負ける気がしないからです。