軸足は?
独立してもうすぐひと月になります。おかげさまで稼働日数は多く、主に海洋調査の仕事をしています。
そこで現場を同じくする旧知の仕事仲間で年齢的にも経験的にも大先輩に聞かれたことがありました。調査前日、夕方早いスタートでの食事中のお話。
「これから何を軸にしていくつもりなの?」
自分の中では考えつつも、ふわっとしていたところをズバッと聞いてくれました。
やりたいこと、やりたいけど生活を支える上ではまとまっていない、あるいは計算できない未来のことに方向性を与えてもらう貴重な話。
HPをご覧になった方には、色んな分野のことをしようとているイメージをもった方もいるでしょう。熟成鮨、未利用魚イベント、釣り、工芸、イラスト、陶芸、調査研究。
目標を言語化すると「魚の魅力を自分の知識や技術で引き出し、食べることを中心に広く伝えていきたい。」
私自身は魚をみているだけでも十分なのですが、海の環境に恵まれた島国のもる魚の多様性は日本の良さです。それを存分に活かすのは食が最も重要だと考えています。そして魚につながる切り口として、食育、イラスト、骨の工芸、陶芸、鮨、調査研究、未利用魚イベント、、、とにかく自分ができるあらゆるアプローチによって魚を楽しんでもらいたいんです。繰り返しになりますが、その一つの大きなゴールは食。魚の美味しさを広く伝えて、魚食振興に貢献したいと思っています。
そんなことを思い立って独立し、いま一番お仕事の話を頂いているのが海洋調査のお仕事です。
調査には現場や内業、知識や経験いろんな種類の能力が求められます。もちろん10年ほど携わっていたのでその経験や資格が役に立つ場面もありますが、大切なのはやはり人。そしてそういった仕事に向き合うスタンス。中途半端では色んな意味で危なすぎる仕事です。私自身、海に出る調査そのものが好きですが、海洋調査そのものは魚食振興や魚の魅力を広く伝えるという活動に対してダイレクトにリンクするわけではない側面もあります。調査界隈で会話させてもらう中で、私の一連の振る舞いや言動は、まわりからみても「これからどうするつもりなんだ?」と思われているのだとよく分かりました。それはそうですよね。いっしょに仕事する人が何考えているかわからないといい仕事がしにくいのはどの業界でも一緒です。片手間にするつもりがないからこそ、関わってくれる人たちにスタンスをお伝えしておくことが大切だと思いました。
関わらせてもらっている調査には、概ねですが2,5、8、11月など、時期的に決まって忙しい時期があります。
結論としては、「忙しい時期には全面的に海洋調査をする。そして、そうでない時期に未利用魚推進活動、熟成鮨など他の魚に関する活動に邁進する。」
一緒にいた大切な仲間にもそのことを伝えることができました。とてもすっきりした気持ちになりました。そんな先輩、仲間がそばにいることに改めて感謝です。
自分としてもすごく納得のいく結論で、やれることをどんどんやっていくという気持ちが今後より具体的な行動に落とし込める感触をつかみました。また、その結論を会話の中で導き聞いてくれた仲間が歓迎してくれたことにもありがたさを感じました。
独立というかたちで海洋調査の業界に再び関われる喜びを改めて感じ、大小あれど私の気持ちや動向を見守ってくれる人が何人もいることに感謝の念が深まる夜になりました。
明日は午前3時起床。マイボート貴士丸での釣りよりも遅い起床時間ですが大所帯での仕事なので気合い新たに休みます。
